仮想通貨ネム(XEM)の今後と将来性は?見通しと価格動向を解説
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仮想通貨ネム(XEM/NEM)は、2015年に新しいブロックチェーン技術をもとに誕生した比較的新しい暗号資産銘柄です。
2021年に大型アップデートが行われ、Symbolと呼ばれる新しいプラットフォームがローンチされたことでも業界を賑わせましたが、未だに知名度は低く、「ネムの将来性はあるの?」と考える方も少なくないでしょう。
そこで今回は、2024年最新の仮想通貨ネムに関する情報と、今後の見通しや将来性を解説します。
- ネム(XEM)の特徴
- ネム(XEM)の現在の価格と過去のチャート
- AIによるネム(XEM)の将来予測
- ネム(XEM)の購入方法
この記事で紹介しているネムの特徴を知れば、投資判断に役立てることができるでしょう。
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。
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Contents
仮想通貨ネム(XEM)とは?特徴を解説
仮想通貨XEM(ネム)の特徴は以下の通りです。
- 処理速度が速い
- コンセンサスアルゴリズム「PoI」を採用
- 2021年にはシンボル(XYM)がローンチ
- Coincheckで過去にNEM流出事件が起こっている
処理速度が速い
ネムは分散化や経済的な自由を原則に、新しい経済の枠組み「New Economy Movement(新しい経済運動)」を確立することを目標としたプロジェクトで利用されるブロックチェーンです。その頭文字をとって「NEM」と呼ばれています。
この高速な取引承認により、決済がスムーズに行われるため、ネムは決済手段としての普及が期待されています。また、ネムのブロックチェーン上で使われる通貨を「XEM(ゼム)」と呼びます。
コンセンサスアルゴリズム「PoI」を採用
ネムではコンセンサスアルゴリズム「PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)」が採用されています。
取引を合意するルールや方法のこと。非中央集権のブロックチェーンでは、取引の合意形成をネットワーク参加者で共有する必要があり、この合意方法がコンセンサスアルゴリズムです。
コンセンサスアルゴリズム「PoI」は、NEMのネットワークでの経済活動の貢献度に応じて重要度が決まり、重要度の高いユーザーが報酬を得ることができます。また、貢献度は保有量だけでなく、取引回数や取引量などいくつかの指標があることも特徴です。
つまり、ネムにはビットコインのような「マイニング」はありません。このように、PoIのアルゴリズムによって、ネムに貢献した重要度を判断して、コイン報酬を獲得できる仕組みを「ハーベスト(収穫)」と呼びます。
XEMは発行上限が89億9999万9999枚に設定されており、すでに上限数量は発行済で今後新規発行されることはありません。
2021年にはシンボル(XYM)がローンチ
ネムは2021年に大型アップデートを行っており、新しいプラットフォーム「シンボル(Symbol)」をローンチしています。このアップデートにより、マルチシグが導入されたことでセキュリティが強化されました。
また、1秒間に約4,000件のトランザクション処理が可能になっており、ネムよりさらに処理速度が向上したのです。
このシンボルで使用される通貨を「XYM(ジム)」と呼びます。なお、スナップショット時点でXEMを保有していた者に対し、XYMを配布した仮想通貨取引所も多く、国内では仮想通貨取引所Coincheckがその1つです。
Coincheckで過去にネム(XEM)流出事件が起こっている
仮想通貨が大きな話題となり、様々なメディアで取り上げられるようになったのが2017年のことです。その翌年2018年1月には、様々な通貨が高騰していました。
そんな中で起きたのが仮想通貨取引所CoincheckでのNEM(XEM)流出事件。Coincheckのシステムが不正アクセスを受けたことにより、約580億円相当のNEMが流出してしまった事件です。
現在は、外部流出したNEMに対する顧客への返金は完了しました。また、2022年4月にはCoincheckはマネックスグループの傘下に加わっており、セキュリティは以前より強化されています。
出典:コインチェック、460億円補償完了 危うさ抱える高収益 -日本経済新聞
【2024年9月】ネム(XEM)の最新ニュース
バイナンスジャパンでネムのサービスが終了
バイナンスジャパンは2024年9月18日をもって、ネムのサービスを終了することを発表しました。サービス終了の理由は、同年8月、Binance Globalにおいてネム(XEM)の上場廃止が決定されたことを受けてのことだとしています。
現在、日本でネムの取り扱いがあるのは、bitFlyer・GMOコイン・ビットトレード・Zaifの4社です。
出典:Binance Japanにおけるネム(XEM)の取扱い廃止のお知らせ
ネム(XEM)の過去のチャート推移と現在価格
ネム(XEM)のリアルタイムチャート
ネム(XEM)の過去のチャート推移
仮想通貨XEMの過去の値動きは上記の通りです。XEMが誕生したのは2015年で、2016円までは0.1円以下で推移していました。その後、徐々に価格を上昇させており2017年には1円を突破します。
2017年には仮想通貨市場全体が大きく盛り上がりを見せたこともあり、XEMの価格も上昇しました。年末には100円を突破、2018年の初めには200円を突破しており、約1年で200倍の高騰を見せます。
その後、2021年頃まで大きな価格上昇は見られず、15円以下で推移しました。
2020年後半から2021年にかけては再び仮想通貨のバブルが訪れ、多くのアルトコインが過去最高値を更新しましたが、XEMは2017年のバブル価格を更新できず約77円の価格を推移しています。
ネム(XEM)の現在価格
2021年5月は中国でのマイニング禁止やビットコインの環境問題から仮想通貨全体が大きく下落しました。XEMも同様に価格を下げ、6月には再び約12円の価格を付けています。
このことからもXEM自体の注目度や期待度がやや下がっていると言えるでしょう。また、以後も大きな価格上昇は見られず、下降トレンドに。2023年7月現在は約4.2円の価格を推移しています。
【2024年】ネム(XEM)の今後はどうなる?将来性はない?
著名人・AIによる今後の価格予想
海外ではAIを利用した仮想通貨価格予測プラットフォームがあり、ネムに対しては以下のような将来価格を予測しています。
2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CoinPriceForecast(ドル) | 0.035 | 0.040 | 0.047 | 0.046 | 0.056 | 0.066 | 0.064 | 0.072 |
DigitalCoinPrice(ドル) | 0.049 | 0.046 | 0.038 | 0.052 | 0.061 | ー | ー | ー |
CryptoPredictions.com (ドル) | 0.062 | 0.075 | 0.11 | 0.13 | 0.13 | 0.16 | 0.22 | 0.31 |
CoinPriceForecastによると、ネムの価格は将来的に上昇していくとポジティブな予測しています。年々少しずつ価格が上がり、2023年に0.035ドル、2030年には0.072ドルに到達すると予測する内容です。
一方、DigitalCoinPriceでは2025年までは少しずつ価格が下降していくと予測していますが、2026年には大きく価格が上昇し、その後も上昇が続くと予測。2026年には0.052ドル、次の年には0.061ドルまで価格が上がる見方です。
しかし、その後の時期では価格は再び上昇傾向となり、2030年には0.31ドルまで上昇すると予測していることは見逃せないでしょう。
出典:NEM Price Prediction 2023 – 2025 – 2030 -CoinPriceForecast
出典:NEM Price Prediction for 2023, 2024-2027 -Cryptopredictions.com
出典:NEM Price Prediction – XEM Forecast -DigitalCoinPrice
海外サイトによる2024年の価格予想
According to the technical analysis of NEM prices expected in 2024, the minimum cost of NEM will be $$0.0205. The maximum level that the XEM price can reach is $$0.0308. The average trading price is expected around $$0.0410.
Nem (XEM) Price Prediction
2024年に予想されるNEM価格のテクニカル分析によると、NEMの最低コストは0.0205ドルとなります。XEM 価格が到達できる最大レベルは $$0.0308 です。平均取引価格は0.0410ドル付近と予想されている。
ネムの2024年1月現在の価格は0.033ドル(約5.7円)で、年内に大きな価格高騰・下落は見られないと予想されています。
ネム(XEM)投資の注意点
ボラティリティが大きい
XEMを含む仮想通貨はFXや株式投資等と比較して、ボラティリティ(価格変動)が大きいので、投資する際は注意が必要です。1日で価格が5%変動することは日常的に起こり、月に1度は10%も動くことも珍しくありません。
価格の変動が大きいというのは仮想通貨の魅力であり、大きな利益を得るチャンスでもあります。しかし、同時に損失も膨らみやすいということを理解しておくことが大切です。
利益は課税対象
仮想通貨は課税対象であり、年間20万円以上の利益を得たら(学生や主婦など扶養されている方は年間33万円以上)確定申告をしましょう。仮想通貨は雑所得として扱われ、累進課税が適用されます。
つまり、ネムを日本円に換金するだけでも利益が出ていれば課税対象です。また、ネムをビットコインなど他の仮想通貨に換金したときも利益が出ていれば、課税の対象なので注意しましょう。
ネム(XEM)の買い方を4STEPで解説
それではCoincheckのアプリを使って、XEMの取引を始めましょう。ここではCoincheckを例に紹介しますが、画面や名称が異なるだけで、他の取引所でも基本的な操作は同じです。
- アプリをインストールしてアカウント登録
- 口座開設
- 開設口座に日本円を入金
- XEMを購入
まずスマホのアプリストアからCoincheckのアプリをダウンロードしましょう。インストールできたらアプリを開き、「会員登録」タブをタップ。メールアドレスとパスワードを入力し、「メールアドレスで登録」をタップしてアカウントを作成します。
次にスマホの電話番号を登録し、SMSで届いた認証コードを入力すればアカウント登録は完了です。次に本人確認を行うために「本人確認をする」をタップ、各種重要事項を読み問題がなければ「同意する」をタップして基本情報を入力しましょう。
申請後に審査が通ったら口座開設が完了するため、日本円を入金できます。アプリの「ウォレット」より、「日本円」を選び「入金」をタップ、「銀行振込」を選択しましょう。振込先口座情報が表示されるので、指定された口座に銀行振込を行います。
日本円の入金が完了したら、XEMの取引を始めることが可能です。「販売所」をタップ、銘柄選択画面で「XEM」を選択、「購入」をタップして、購入金額を入力すれば一連の流れが完了します。
まとめ
今回の記事は、ネムの特徴や過去チャート、AIが予想した将来性について紹介しました。
- ネムは「新しい経済運動」確立を目標としたプロジェクト
- コンセンサスアルゴリズム「PoI」採用で処理速度が速い
- AI予想では2026年以降は価格上昇と予想、ただ2025年までは下落を予想する媒体もある
- XEMはCoincheckやDMM Bitcoinで取引可能
ネムは、コンセンサスアルゴリズム「PoI」を採用しており、処理速度が速いのが特徴です。また、取引承認は約1分と高速で、新しい経済運動の確立として期待されています。
ただし、2024年現在は価格上昇の兆しは見えておらず、他の仮想通貨と比較すると注目度が落ちているのは否めません。将来性が高いと予測はされていますが、すぐに上昇は期待できないことは留意しておきましょう。
XEMの現物ならCoincheck・レバレッジ取引ならDMM Bitcoinが対応しているため、ぜひ投資を検討してみてください。
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