現役FPに仮想通貨(暗号資産)に関する9つの質問を独自インタビュー!
今回はオンダFP事務所のファイナンシャルプランナー恩田雅之さんへゼロメディア独自のインタビューを実施しました。仮想通貨(暗号資産)に関する基本的な質問から取引に活用できるコツまで満載ですのでぜひ参考にしてみてください。
お金に関するコラム等の執筆・監修などネット上の記事作成・記事監修など金融知識や資産運用に関するセミナーの講師および企画を行う。金融知識の向上をセミナーやブログ等を通してサポートしています。
監修者:恩田雅之
オンダFP事務所 恩田雅之さん独自インタビュー
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引所はどうやって選べば良いですか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)取引所の選び方は、自分が投資(売買)したい通貨を取り扱っているかどうかの確認からスタートします。ビットコインの取扱のないところはありませんが、アルトコインの種類や数は、各取引所で異なります。
編集部
そのほかで、選び方のポイントになる項目はありますか?
恩田雅之さん
取引方法を確認しましょう。現物取引、レバレッジ取引、レンディング(貸コイン)などがありますので、自分が行いたいと考えている取引方法が提供されている取引所を選びます。最後には取引などにかかる手数料を比較して決めましょう。
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引所と販売所の違いについて教えてください。
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)の現物取引(売買)は、取引所と販売所を通じて行うことができます。取引所取引は、株式と同じように市場で投資家同士が売買する形式になります。ですから、買いたい価格、売りたい価格の条件が合わなければ取引が成立しないリスクがあります。
編集部
では、販売所について教えてください。
恩田雅之さん
販売所取引は、口座開設した仮想通貨取引所が提示した買値、売値での取引になります。取引が成立しやすいのは販売所取引ですが、手数料は一般的に販売所取引の方が割高です。
「取り扱い通貨」「取引方法」「手数料」の中で、自分が何を重視して取引したいのかをじっくり考えてから、仮想通貨(暗号資産)取引所を選びましょう。
編集部
仮想通貨(暗号資産)の取引通貨はどうやって選べば良いですか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)は、株式のように資産の裏付けがないので、価格変動が株式に比べ大きくなる傾向があります。その点から、流動性が高い(売買が成立しやすい)銘柄を選ぶと良いでしょう。一般的に、時価総額が大きく取引量が多いと流動性は高くなります。
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引初心者が注目すべきポイントはありますか?
恩田雅之さん
また、発行から年数が経った銘柄のほうが過去の値動きが確認できるので投資判断がしやすいと思います。特に初心者の方は、発行間もないアルトコインへの投資は控えた方が良いでしょう。
流動性が低い通貨を選ぶことで取引によるリスクを緩和できるため、仮想通貨(暗号資産)初心者は時価総額が大きい通貨を選ぶことがおすすめです。
編集部
仮想通貨(暗号資産)を始めるにあたっておすすめの通貨はありますか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)を始めるにあたっては、ビットコインをおすすめします。仮想通貨の中で時価総額(価格×発行済数量)が最も大きく、取引量も多いので、流動性(売買がしやすい)が高いからです。
編集部
仮想通貨(暗号資産)に慣れてきた方でもビットコインはおすすめでしょうか?
恩田雅之さん
ビットコインは、仮想通貨の中で基軸通貨の役割を持ち、アルトコインを買うときにも利用できるためおすすめです。ただし、おすすめの通貨でも、1度に大きな金額で投資は控え、少額で時期を分けて投資するようにしましょう。
ビットコインはその取引量の多さから、仮想通貨(暗号資産)初心者から上級者まで幅広い方に使いやすいという特徴があります。
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引に慣れてきた方がいろいろな通貨で取引する方がより儲けるのでしょうか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)への投資を始める時に、最初に購入する通貨として「ビットコイン」を選ぶ方が多いとかと、思います。取引に慣れてきたら強みが異なる通貨をいくつか選ぶことで価格変動リスクの分散を図れます。
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引に慣れてきたタイミングでおすすめの通貨はありますか?
恩田雅之さん
例えば、ビットコインは決済が主な強みですが、イーサリアムは、契約の自動実行(スマート・コントラスト)を作成できるプラットフォームが強みです。リップルは、国際送金のブリッジ通貨としての強みがあります。
リスクを分散して安定的に儲けるためには、いろいろな通貨で取引をするのも1つの案になります
編集部
仮想通貨(暗号資産)の今後の予想はいかがですか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)も株式など他のリスク資産と同様、米国の金融政策に影響を受けます。現在(2023/12/13)FRBが据え置いているFF金利を引き下げる方向に動けば、仮想通貨にとってプラス材料になります。
編集部
特定の通貨ではプラスになりそうな通貨はありますか?
恩田雅之さん
個別の通貨では、現物型ビットコインETFの申請が通れば、ビットコインにプラス材料です。また、2024年は米国大統領選挙があり、その結果次第では、仮想通貨含めてリスク資産の値動きが大きくなる可能性があるので注意しましょう。
2024年は仮想通貨(暗号資産)においてプラス材料が多く、変動も大きくなることが予想されます。
編集部
初心者が仮想通貨(暗号資産)取引をする際に注意すべきことはありますか?
恩田雅之さん
初心者が仮想通貨(暗号資産)取引をする際に注意することは、株式投資などと同じように一度に多くの資金を投資しないことです。少額から始めて、市場の動きやクセを観察するようにしましょう。その時に積立投資を利用すると、長期投資やドルコスト平均法の利点について学びながら運用することができます。
編集部
仮想通貨(暗号資産)初心者におすすめな取引方法はありますか?
恩田雅之さん
投資するコインは、最初からアルトコインへの投資はせず、時価総額が大きく、取引量の多いビットコインの取引から始めるのがおすすめです。
まだ取引に慣れていない段階では利益を作ることではなく、取引に慣れることを目標にし、無理のない範囲で取引をしましょう。
編集部
仮想通貨(暗号資産)で儲かる人とそうではない人の違いや特徴はありますか?
恩田雅之さん
購入した仮想通貨(暗号資産)が急激に値上がって儲かるというラッキーなケースを除くと、過度なリスクを取らないことが、長期的にみて儲かる人の特徴と言えます。また、余剰資金で仮想通貨取引をする人も、価格の変動に対して余裕を持って対処できるため、パニック売りをせず、値上がる時期を待つことができます。
編集部
では、儲けにくい取引方法について教えてください。
恩田雅之さん
逆に、初心者の人がレバレッジ取引をしたり、1つの銘柄に1回で多額投資を行うことで、過度なリスクを取ると儲けづらくなるでしょう。
仮想通貨は少ない資金で大きなリターンを生む可能性もありますが、ほとんどの場合は過度なリスクを避けることが長期的に見た大きな利益に繋がります。
編集部
仮想通貨(暗号資産)でレバレッジ取引をする際に気をつけるべきことはありますか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)は、手元資金の最大2倍(個人の場合)までのレバレッジ取引ができますので、現物取引に比べ最大2倍の利益が期待できます。反面、投資した仮想通貨が下落した場合、損失も2倍になる点に注意が必要です。
編集部
レバレッジ取引による損失はどれほど大きくなるのでしょうか?
恩田雅之さん
レバレッジ取引では、ロスカットルールにより価格の急落で一定以上の損失が出た場合は、強制的に決済され損失が膨らまないようになっています。ただし、そこで損失が確定します。また、ロスカットルールが発動される証拠金維持率は取引所により異なるので注意しましょう。
大きな損失に繋がらないとはいえ、ある程度の損失を追わなければならないため、レバレッジ取引を行う際はリスクを考慮しておきましょう。
編集部
仮想通貨(暗号資産)取引にはスキルは必要でしょうか?
恩田雅之さん
仮想通貨(暗号資産)は、株式や投資信託と同じように景気や金利などの影響を受けて価格が変動するリスク商品になりますので、ある程度の経済知識は必要です。投資する予定のコインの過去の値動きや価格の変動幅なども事前に確認しましょう。
編集部
具体的に仮想通貨(暗号資産)取引で必要なスキルについて教えてください。
恩田雅之さん
また、売り買いして利益を狙う以外、少額から積立をして長期的な値上がり利益を期待する方法や、コインを貸し出して利益を得るなど、複数の投資方法がありますのでその基本的な仕組みを理解しておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)のスキルを身につけるためには、さまざまな取引方法を試し、経験を積むことも重要になります。
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