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NFTの始め方や購入方法をわかりやすく解説!メリットや注意点も紹介

NFTの始め方や購入方法をわかりやすく解説!メリットや注意点も紹介
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近年急速に市場を拡大しているNFT(非代替性トークン)は、アートやゲーム、音楽などさまざまな分野で注目を集めています。

一方で、聞きなれない専門用語や仕組みが難しく、「NFTに興味はあるものの、よくわからない」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、NFTの基本的な仕組みや購入方法・出品方法について、初心者の方でもわかりやすく解説します。

本記事を読めば…
・NFTの基本的な仕組みが理解できる
・購入方法と出品方法がわかる
・NFT関連コインが買えるおすすめの仮想通貨取引所が見つかる
・NFTのメリットと注意点がわかる

NFT関連銘柄の購入におすすめの仮想通貨取引所も紹介しますので、NFTを始めてみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
監修者の紹介
経歴・プロフィール

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。

金子賢司
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NFT(非代替性トークン)とは?

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、日本語にすると「非代替性トークン」という意味となります。非代替性トークンと聞いても「いまいち意味がよくわからない」という方も多いでしょう。

ここでは、NFTとはどのようなものなのか、わかりやすく解説していきます。

NFTとは代替ができないデジタルデータ

NFTは「非代替性トークン」と呼ばれていますが、非代替性とは「代替がきかない」という意味となります。

代替がきかないものの例としては「有名な画家が描いた絵の原本」「1枚しかない貴重なトレーディングカード」など、他のものと替わりがきかないもののことです。

トークン」とは、なんらかの価値を象徴するものを意味しており、NFTとは「ブロックチェーン上に記載された、代替えできないデジタルデータ」のことをいいます。

従来デジタルデータは、コピーされたものと区別がつかないという問題点がありましたが、NFTによって自身が「デジタル資産の所有者である」ことを証明できるようになりました。

一方、100円玉や1,000円札など、現金は誰かと交換しても使えるので「代替えできる」ものです。そのため、暗号資産(仮想通貨)は代替性トークンとよばれています。

NFTはデジタル市場で誰でも作成・販売できる

NFTはブロックチェーン技術を使用していることもあり、自身での販売が難しく感じられるかもしれません。しかし、NFTはブロックチェーンの詳しい知識がなくとも、誰でも簡単に作成や販売が可能です。

ポイント
実際に、小学生のお子さんが描いた絵をお母さんが出品し、160万円以上(当時のレート)の価格で売れたという実例もあります。

NFTの販売は、MetaMaskなどのウォレットを用意したあと、NFTマーケットプレイスのアカウントを作成し、作品をNFTマーケットプレイスにアップロードすることで可能です。

ただし、出品時には初期費用がかかるため、どの程度費用がかかるのかを調べてから出品することをおすすめします。

ウォレットとは?
仮想通貨を保管する場所のこと。また、インターネットに接続されているウォレットのことを「ホットウォレット」、インターネットに接続されていないウォレットのことを「コールドウォレット」といいます。

NFTは偽造・改ざんが困難

NFTは、先にも解説したように、ブロックチェーン技術を使用するため、データの改ざんや偽造が困難です。デジタルデータをNFTにすると、固有のトークンIDが発行されます。

ポイント
IDには作成者や保有者、取引の履歴などがブロックチェーン上に記録されるため、本物の証明ができます。

ブロックチェーンは、同じデータを複数の場所に分散して管理しています。

データを改ざんするためには、複数の場所のデータを一気に改ざんする必要があるため、偽造・改ざんが困難だといわれています。

NFTの種類

作品となるものは、アート作品だけではありません。たとえば、ブロックチェーンで稼働できるNFTゲームも話題です。

ゲーム内で使用するキャラクターやアイテムはNFTであり唯一無二なので、価値が生まれ売買が可能に。そのためゲームをプレイするだけでお金を稼ぐこともできます。このように遊びながら稼げるものを「Play to Earn」と呼び、2021年頃から話題になっています。

ポイント
またその発展型として、移動しながら稼げる「Move to Earn」もあります。「Move to Earn」の『STEPN』は、NFTスニーカーを手に入れて、実際に歩いたり走ったりすることで稼げるため、大きな話題となりました。

他に「音楽」「動画」「トレーディングカード」「ファッション」「オンラインチケット」などでもNFT技術は活用されています。

また現在話題になっているNFTは、上記で揚げたようなクリエイティブな作品が多いですが、本来は所有権をもたせる『代替不可能なトークン』なので、いろんな業界で利用が可能。今後も発展していく可能性は高いでしょう。

NFTの稼ぎ方

NFTの取引での売却益

NFT作品を購入した後もNFTの価値は変動し続けるため、もしNFTの価格が購入した時よりも高くなっていれば、売却することで売買差益による利益を得ることができます。

NFT作品を取引するポイントは、今後人気が出そうなNFTプロジェクトは何なのか見極め、可能性のあるプロジェクトから出た作品を購入しておくことです。

ポイント
基本的な考え方は普通の投資と変わらないため、常にNFTに関する情報をインプットし続けることが重要になります。

しかし、どのようなNFT作品でも人気が下落して価格が下がるリスクはありますので、売却のタイミングも見極めることが重要です。

NFT作品を作って出品する

自分でNFT作品を制作して買ってもらうことで利益を得ることも、NFTで稼ぐ方法の一つです。

絵を書くのが得意だったり写真撮影が趣味であれば、NFTとして出品することで利益を得ることもできます。



もし作品の人気が出れば作者自身の人気も高まり、後発の作品の注目度は上がるでしょう。

また、NFTは二次転売でも製作者に利益が入る仕組みなので、作品が他人の手に渡る度に利益が生まれ続けます。

作品を出せば出すほど利益が生まれる循環が増えていくので、クリエイターの人に適正が高い取引だといえるでしょう。

ゲームプレイで暗号資産を稼ぐ

NFTにはゲーム内でNFTを取り扱っている、NFTゲームというものがあり、ゲームプレイに応じた報酬としてNFTや暗号資産をもらえることがあります。

例えばNFTゲームの中でも人気がある「The Sandbox」では、ゲーム内で別のゲームを作り、他プレイヤーに遊んでもらうことで利益を得られます。

ポイント
ゲームをプレイして楽しみながら稼げるのが特徴で、ゲーム好きな方におすすめです。

NFTゲームの中にはゲーム内のアイテムをプレイヤーに貸し出すことで利用料を受け取る方法もあるので、実践するならゲームごとに稼ぎ方を調べておくとよいでしょう。

NFTトークンに投資をする

4つ目の稼ぎ方は、NFTプラットフォームやNFTゲーム内の取引に使用されるNFTトークン(暗号資産)に投資することです。

現在は知名度が少なく、価値がないと判断されているNFTもあるきっかけで注目度と需要が高まると、それに付随するトークンの価値も上昇する傾向にあります。


株や不動産同様に、将来性を見極めて投資することで大きな利益を得られることもあるでしょう。

またトークンの価値が高まっているタイミングで売却しないといけないため、ある程度の投資能力や知識は必要となります。

NFTがもらえるキャンペーンに参加する

NFTプラットフォームやNFTゲームが開催するキャンペーンに参加して、そのプレゼントとしてNFTやNFTトークンをもらうという方法もあります。

プラットフォームやゲームに注目が集まることで、プロジェクトが盛り上がるため定期的に開催しているタイミングを見計らって参加するとよいでしょう。

SNSや公式ホームページにて、キャンペーン開催情報や参加の仕方を掲載していることが多いです。

NFTの始め方【購入する場合】

ここからは、NFTの始め方について詳しく解説していきます。まずはNFTを購入する場合の手続きの流れを順番に確認していきましょう。

NFTの始め方 | 購入する場合
  1. NFT関連銘柄が購入できる取引所に口座開設をする
  2. ウォレットを作成する
  3. ウォレットに入金する
  4. NFTマーケットプレイスにログインする
  5. NFTを購入する

①NFT関連銘柄が購入できる取引所に口座開設をする

まずは、NFT関連銘柄が購入できる暗号資産取引所に、口座開設をします。NFTの購入は暗号資産(仮想通貨)でしかできないため、事前にNFTが購入できる暗号資産を購入する必要があります。

ポイント
NFTが購入できる暗号資産は、イーサリアム(ETH)、エンジンコイン(ENJ)、ソラナ(SOL)、サンドボックス(SAND)、チリーズ(CHZ)、ポリゴン(MATIC)などです。

これらの暗号資産を購入できる取引所であればどこでも問題ありませんが、手数料や管理体制などを確認し、安心して利用できる取引所を選びましょう。

口座開設の方法は取引所によっても多少違いがありますが、まずは取引所の公式サイトでメールアドレスを登録し、名前や住所などを入力したあと、本人確認書類のアップロードをし、審査を待つだけといった簡単な手続きで完了します。

②ウォレットを作成する

続いて、ウォレットを作成します。ウォレットとは、購入した暗号資産を保管・管理する財布のような機能をもつものです。ウォレットでは、暗号資産の保管や送信、受信ができます。

ポイント
ウォレットにはさまざまな種類がありますが、NFTはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されるものが多いことから、イーサリアムブロックチェーン対応の「MetaMask(メタマスク)」がおすすめです。

MetaMaskを利用する方法には2種類あり、Google ChromeなどWebブラウザの拡張機能を活用する方法と、スマホアプリをインストールして利用する方法があります。

また、ウォレットのパスワードを忘れてしまうと、ウォレット内の仮想通貨を失ってしまう可能性があります。取扱いには十分注意し、人目につかない方法で保管しましょう。

③ウォレットにNFT売買に対応した暗号資産を入金する

ウォレットの作成・登録が終わったら、NFTを購入するためにウォレットに入金しなければなりません。

まずは先に口座開設をした暗号資産取引所でイーサリアムなどNFT売買に対応した暗号資産を購入し、ウォレットに送金します。

ポイント
MetaMaskの場合、MetaMask上部にあるウォレットアドレスをコピーし、取引所の「入出金」にアクセス後、取得したウォレットアドレスを登録します。

あとは希望数量を入力して、MetaMaskに送金すれば完了です。

④NFTマーケットプレイスにログインする

続いて、NFTを購入するために、NFTマーケットプレイスに登録し、ログインします。

ポイント
マーケットプレイスの中には、MetaMaskに登録していればすぐに接続できるものもあります。

たとえば、NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaでは、トップページでMetaMaskと連携するだけですぐにログインが可能です。

⑤NFTを購入する

NFTマーケットプレイスにログインしたら、あとは作品を探して購入するだけです。

ただし、購入時には手数料が発生するケースが多いです。手数料はマーケットプレイスによって違うため、事前に調べておきましょう。

NFTの始め方【出品する場合】

NFTマーケットプレイスでは、自身で作成したものを出品して販売することも可能です。ここでは、NFTに作品を出品する方法について解説します。

NFTの始め方 | 出品する場合
  1. ウォレットを作成する
  2. ウォレットに入金する
  3. NFTマーケットプレイスにログインする
  4. 作品をアップロードする
  5. NFT作品を出品する

①ウォレットを作成する

まずは、NFT購入時と同様に、暗号資産を保管・管理するためのウォレットを作成します。NFTで作品を出品する場合でも、おすすめのウォレットはMetaMaskです。


NFTマーケットプレイス大手OpenSeaでもMetaMaskの利用が推奨されており、簡単に接続できるため初心者の方におすすめです。

②ウォレットに入金する

ウォレットを作成したら、NFT購入手続きと同様に、ウォレットにNFT売買に対応した暗号資産を入金します。

ポイント
ウォレットに入金するためには、まず先に暗号資産取引所でイーサリアムなど、NFT売買対応の暗号資産を購入する必要があります。

そのため、暗号資産取引所の口座を所有していない方は先に口座開設をしましょう。

③NFTマーケットプレイスにログインする

ウォレットにNFT売買対応の暗号資産の入金が終わったら、NFTマーケットプレイスにログインします。

購入方法でも解説したように、NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaを利用する場合は、OpenSeaのトップページからMetaMaskに接続するだけで簡単にログインできます。

④作品をアップロードする

NFTマーケットプレイスにログインできたら、自身の作品をアップロードする必要があります。

アップロード方法はマーケットプレイスによって違いますが、ここではOpenSeaを利用する場合の方法について簡単に解説します。

OpenSeaを利用する場合のアップロード方法
  1. OpenSeaのホーム画面で右上のアイコンマークをクリックし「作成」を選択
  2. 表示された画面の点線で囲まれた箇所に、作品をドラッグ&ドロップする
  3. 商品の詳細や取引で使用するブロックチェーンなどを入力する

すべての項目の入力が終わったら「作成」をクリックして完了です。

⑤出品するNFTを出品する

NFT作品をアップロードしたあとは、いよいよ作品の出品です。ここでもOpenSeaを利用した場合で紹介します。

まず、出品したいNFT作品の詳細画面を開いて、右上の「販売」ボタンをクリックします。その次に販売方法を選択します。

ポイント
販売方法には、設定した価格で出品する「固定販売」と、オークション形式で出品する「時間指定オークション」の2種類があります。

販売方法を選択し各種設定が完了したら、「リスティングの掲載を完了」をクリックして手続きは完了です。

NFTのメリット

NFTのメリット
  • 価格上昇時に売却すれば利益を得られる
  • 将来的に価値があがる可能性がある
  • 破損や損失リスクがない
  • データに付加価値をつけられる
  • 少額から購入できる
  • NFTでしか販売されていないエンタメを得られる

価格上昇時に売却すれば利益を得られる

NFTは株や暗号資産のように価値が変動するため、購入後に価格が上昇したタイミングで売却すると利益を得られる場合があります。

ポイント
たとえば、特定の作家のアート作品が購入後に思った以上に価格があがり、購入時よりも高く売れそうなときには、売却することで利益を得られます。

ただし、株や暗号資産のように必ず価格が上がるとは限らず、価値が下がってしまうリスクもあることを認識しておきましょう。

将来的に価値があがる可能性がある

NFTのジャンルは市場が拡大しつつあるため、将来的に価値が大きくあがる可能性を秘めています。

知名度が高いアーティストのNFT作品や、ゲーム内の希少なアイテムなどを入手しておくことで、将来的に価格が高騰して大きな資産となるかもしれません。

ポイント
実例をあげると、2021年2月に、育成ゲーム「Axie Infinity」の仮想空間上での土地が、約1億5000万円で取引されました。

さらに同年11月に、同ゲーム内の土地の1区画が約2億8600万円で売却され、話題となりました。


このように大きく価値があがるケースもあるため、気になった作品に少額から投資をしてみることをおすすめします。

破損や紛失リスクがない

NFTはデジタルデータとなるため、破損・紛失などのリスクがないこともメリットの1つです。

現物の美術作品やトレーディングカードなどは、保管しているうちに劣化・汚損などのリスクや、火事や地震などにより作品そのものがなくなってしまうリスクもあります。

ポイント
しかし、NFTは物理的に保有しないデジタルデータのため、破損や紛失などの心配はありません。

さらにNFTはブロックチェーン上に保存されていることから、スマホやパソコンといったデバイスが壊れた場合でも安心です。

データに付加価値をつけられる

NFTはブロックチェーンを使って取引履歴が記録されているため、自身の所有権を明確にできます。

実物のアート作品では所有権を証明することが困難でしたが、NFTであれば希少性を証明して「唯一無二」の作品にできるため「付加価値」をつけられます。

ポイント
また、その作品を著名人といったインフルエンサーが所有したことがある場合、それによっても付加価値があがります。

ほかにも、作品購入後に「限定イベントに参加できる」といった特典がある場合も「付加価値」がつくといえるでしょう。

このように、作品にさまざまな形で「付加価値」をつけられるのもNFTの魅力です。

少額から購入できる

NFTの価格は、基本的に売り手によって自由に設定できます。そのため、NFT作品の中には、0.001ETHといった安い価格で購入できるものもあります。

ポイント
0.001ETHは日本円で約300円程度です。ガス代(手数料)を500円~1,500円程度と想定すると、1,000円~2,000円前後で購入することも可能です。

少額で購入した作品の値段が、万が一高騰したときには大きな利益を得られます。NFTにはこのような夢があるともいえるでしょう。

NFT初心者の場合はいきなり高い作品を購入せず、少額で投資できるものからはじめてみることをおすすめします。

※2023年7月23日のレート

NFTでしか販売されていないエンタメを得られる

NFT以外で販売されているエンタメも増えていますが、NFT限定で販売されているエンタメもあります。

エンタメは色々な方向から手に入れていくのが一般的な手段となりますが、NFT限定で販売されているエンタメを利用して新しいものを感じられるのはいいところでしょう。

ポイント
NFT以外で販売されているものに比べて、尖っているような印象を受けるエンタメが販売されている傾向にあります。

なかなか得られないエンタメについても提供されている可能性があるため、NFTを販売している場合には自分好みの商品であるかしっかり理解した上で、購入を判断しましょう。

NFTのデメリット

NFTのデメリット
  • 法整備が不十分
  • 手数料(ガス代)が発生する
  • 現実世界で所有できない

法整備が不十分

NFTは2021年頃から注目されはじめた新しい「資産」の形のため、法的な整備が十分に整っていません。

日本ではNFTに特化した法律もありません。既存の金融商品取引法や資金決済法などの枠に当てはめて考えても、NFTは規制の要件を満たさず、規制できないのが現状です。

注意点
NFTは実物がないデジタルデータのため、民法上では所有権が認められないケースもあります。

今後はNFTの法整備がすすむことも考えられますが、初心者がNFT取引を行う場合は慎重に検討する必要があるでしょう。

※2023年7月現在

ガス代(手数料)が発生する

NFTの取引には「ガス代」が発生するのもデメリットの1つです。

ポイント
ガス代とは、ブロックチェーン上で取引などを行う際に発生するネットワーク手数料のことをいいます。

ガス代は、一定金額で決められている場合や、出品者が自由に設定できる場合などがあります。

このガス代は取引データを処理するために必要なため、処理件数が増えると高騰する可能性があるのです


特に注目されているNFTなど需要が増えると、ガス代も増える傾向にあります。

現実世界で所有できない

NFTはデジタルデータのため、当然ですが現実世界で実物を所有できません

注意点
そのため、実物を部屋に置いたり、実際に触ったりといったことができないというデメリットがあります。

デジタルデータにも価値を感じられる方や、所有している実感がわくという方であれば、特に問題はないでしょう。

しかし、現実世界に実物がないと実感がわきにくいという方には、NFTは向いていない可能性があります。

一目では本物かどうか判断できない

NFT作品はデータを解析すれば本物かどうかは判断できますが、それ以外の部分は一目では真贋判定がつきづらく、素人目で見ただけだと本物と見分けがつかない偽物を作ることは容易です。

そのため、本物か偽物かの区別がつかないままで偽物のNFT作品を購入してしまう可能性は十分にあります。

ポイント
NFTプラットフォームによっては偽物を排除する仕組みを整えていることがありますので、信頼できるプラットフォームの利用がおすすめです。

NFTの活用事例

NFTはデジタルデータにできるものであれば、幅広い分野で活用が可能です。実際に、NFTマーケットプレイスにはさまざまな分野のアイテムが売買されています。

NFTの活用事例は以下の通りです。

NFTの活用事例
・NFTアート
・NFTゲーム
・NFTチケット
・NFTトレーディングカード
・NFT不動産

NFTアート

NFTアート

画像:Beeple『Everydays: the First 5000 Days』

NFTアートとは、タブレットやパソコンなどで制作したアートをNFT化した作品のことをいいます。

NFT化することで、その作品が唯一無二の作品であることを証明できるため、実物の絵画と同様に、知名度の高い作者の絵画は高額で取引されているケースもあります。

ポイント
実際に2021年3月にデジタルアーティストであるBeepleによるNFTデジタルアート作品『Everydays: the First 5000 Days』が、約6935万ドル(約75億円)で落札されました。

この金額はデジタルアート作品としては過去最高額となり、大きな話題となりました。

また、日本人としてはVRアーティスト・せきぐちあいみさんのVRアート作品が、NFTマーケットプレイス・OpenSeaで約1300万円で落札された実例もあります。

NFTゲーム

NFTゲーム the sandbox画像:The Sandboxより

NFTゲームとは、ブロックチェーン技術をもとにして開発されたゲームのことです。このようなゲームは「ブロックチェーンゲーム」などと呼ばれています。

ブロックチェーンゲームは従来のゲームとは違い、ゲーム内で暗号資産を稼ぐことや、入手したアイテムや通貨などを、NFTマーケットプレイスで売買することが可能です。

たとえばNFTゲーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」では、仮想空間上にLAND(土地)を購入でき、アイテムやキャラクターなどを自身で作成し、売買することができます。

ゲーム内では暗号資産のサンドボックス(SAND)を通貨として使用し、ゲーム中のアイテムの購入や売買にも使用します。

「The Sandbox」シリーズは全世界で4,000万ダウンロードを突破するなど、大人気のゲームとなっています。

NFTチケット

NFTチケットとは、コンサートやスポーツイベントなどのチケットをNFT化したものです。

ポイント
NFTチケットなら唯一性を証明でき、取引履歴も記録が残ることから、従来のチケットで問題になりがちな「転売」「偽造」といったことがないというメリットがあります。

また、イベント当日にスタッフによる厳格なチケットのチェックが不要になるため、人員削減という具体的なメリットも発生します。


ほかにも、取引履歴を追跡できることから、そのチケット購入者向けに別のイベントの告知など、プロモーション活動にも利用できます。

NFTトレーディングカード

NFTトレーディングカードとは、デジタルのカードゲームなどで使用するためのトレーディングカードをNFT化したものとなります。

ポイント
通常であれば、ゲーム内で入手したカードはゲームの外に持ち出せませんが、NFT化したトレーディングカードなら、ゲームの外に持ち出して売買が可能です。

またゲームカードだけでなく、アイドルやスポーツ選手などのトレーディングカードがNFT化されて人気が高くなっています。

日本では、アイドルグループなど人気グループのNFTトレーディングカードが、数量限定で販売されました。

NFT不動産

NFT不動産とは、土地や物件などをNFT化したデジタル資産のことです。

デジタル上であっても、他のユーザーに不動産を貸し出して不動産収入を得たり、不動産を売却して利益を得たりといった、現実の不動産投資のようなやり取りが可能です。

ポイント
たとえば、先にも紹介した「The Sandbox」というゲームでも、ゲーム内の土地(LAND)を購入することで、売却したり貸し出したりすることで利益を得られます。

さらにNFT不動産では、現実世界のように「住宅ローン」を組めるものも存在します。

実際にカナダのメタバース関連企業「TerraZero Technologies」は2022年1月に、NFT不動産を購入する企業に対し「メタバース住宅ローン」を提供したことを発表し、話題となりました。

NFTを始める前に知っておきたい注意点

NFTを始める前に知っておきたい注意点
  • 詐欺に合わないように気を付ける
  • 著作権に注意する
  • 取引環境が整っているか確認しておく
  • 英語に対応する能力も必要
  • 暗号資産(仮想通貨)に関する知識を付ける
  • 価格変動に応じて損失が出ることもある

詐欺に合わないように気を付ける

NFTはデータの改ざんが困難であることが特徴ですが、データ自体が偽物といった詐欺商品が多く出回っているケースもあります。

有名作品をコピーした詐欺商品が出回っていても、初心者では見分けることが困難です。

注意点
特に海外のNFTマーケットプレイスは規模が大きいものの、日本語対応がなく、問い合わせがしづらいといったデメリットがあります。

できるだけ詐欺に合わないようにするには、まずは信頼性の高いOpenSeaなどの大手NFTマーケットプレイスや、日本のNFTマーケットプレイスの利用から始めることをおすすめします。

出品者に対しても「拡散するお手伝いをします」といった内容のメッセージを送り、金銭をだまし取る詐欺も存在するため注意しましょう。

著作権に注意する

NFTには、出品されている作品が「著作権を侵害している」といったケースも見られます。具体的には、制作者本人の許可を得ずに他人の作品を無断でNFT化して販売した作品などです。

ほかにも、オリジナルの作品といいつつ、他人の著作物が含まれた作品についても著作権の侵害に該当するケースがあります。

ポイント
作品を購入するときには、制作者が他人の作品を盗作していないかなど必ず確認しておきましょう。

また、自身がNFT作品を購入したあとに二次販売を考えている場合にも注意が必要です。制作者の許可なく二次販売をすると著作権の侵害に該当する可能性があるためです。


マーケットプレイスによっては二次販売を許可している場合もあるため、販売を考えている場合は事前に確認しておきましょう。

パソコン環境が整っているか確認しておく

NFT作品の制作や、NFTゲームを購入する場合はパソコンやスマートフォン、ネット環境が必要です。

ポイント
たとえば、自身でデジタルアートを制作して販売する場合、本格的なイラストソフトを使用して制作するには、ある程度高いスペックのパソコンが必要です。

また、NFTのメタバースゲームなどをプレイする場合にも、低スペックなパソコンや通信環境では快適にプレイできないケースもあるでしょう。

自身がNFTでなにをしたいのかを考え、所有するパソコンのスペックや通信速度などがあっているのかを確認しておきましょう。

英語に対応する能力も必要

NFT作品の取引に利用するNFTマーケットプレイスは、多くの場合が日本語対応していません。

コインチェックやGMOなどが日本のマーケットプレイスを提供していますが、購入できる作品がそれほど多くありません。そのため、海外のマーケットプレイスを使ってみたいという方も多いでしょう。

ポイント
大手の海外のマーケットプレイスを利用するためには、基本的な英語対応能力が必要です。

英語がわからずに間違った取引をしてしまうといったことがないように、可能であれば英語対応能力を身につけておきましょう。

暗号資産(仮想通貨)に関する知識を付ける

NFTを所有するには先ほどご紹介したNFTマーケットプレイスで購入する必要がありますが、そのためには仮想通貨のウォレットを作成しなければなりません。

ウォレットを作成する場合、ウォレットの種類や保有する仮想通貨、ブロックチェーンなどある程度知識がないと仕組みが良くわからないまま使うことになります。

ポイント
NFTには入庫や販売に手数料がかかるため、しっかりと確認しておくことをおすすめします。

またNFTや仮想通貨に関する理解が及んでいないと、トラブルに巻き込まれたときに泣き寝入りるする羽目になるので注意しましょう。

当サイトではNFTをはじめ仮想通貨に関するさまざまな情報を公開していますので、勉強のために使用してみてください。

価格変動に応じて損失が出ることもある

NFTは株や不動産などと同様に価格変動が生じる資産であり、NFTを購入したけど数日後には価値がなくなっていたということもあり得ます。

そのため、NFTを購入する際やNFTトークンを購入する際は、購入するタイミングに注意しましょう。

ポイント
NFTやNFTトークンを購入したからと言って必ず儲けられるわけではないことを覚えておくとよいです。

またNFTゲームで稼ごうと思い、珍しいアイテムなどをゲットしていたとしても、そのゲームやNFT自体に価値がないと稼ぐことは難しいです。

今注目を浴びているからと言って衝動買いするのではなく、そのNFTの将来性や価値について調べるとよいでしょう。

よくある質問

NFTとは?

NFT(Non-Fungible Token)とは、日本語で非代替性トークンとも呼ばれ、コピーを不可能にすることでデジタル作品に唯一無二の価値を付与することができる技術や、その作品そのものを指します。

NFTと暗号資産(仮想通貨)の違いは?

NFTに対して、同一のトークンが複数存在し、現物の受け渡し等が自由なことから、暗号資産(仮想通貨)はFT(Fungible Token/代替可能トークン)と呼ばれています。

NFTの稼ぎ方は?

NFTはそれまでコピー・複製が容易だったデジタル作品を唯一のものにすることで、付加価値を与えられます。よって、NFT技術を利用したゲーム内でのアバターや資産、ゲームや音楽、アートなどを作成、または購入後に売却することで稼ぐ事が可能です。

NFTの始め方は?

NFTはNFTマーケットプレイスと呼ばれる取引所で売買が可能です。Coincheck NFTは、ユーザー同士でNFTの交換ができる国内初のマーケットプレイスとして有名です。

NFTの将来性はある?

NFTはイーサリアムのブロックチェーン技術を利用していることから、データの改ざんや複製が非常に困難であり、各種証明書や、不動産売買などの契約等に活用できることが予想されています。

まとめ

NFTの市場は今後拡大していくことが予想されています。

NFTの取引を始めるまでには暗号資産取引所での口座開設や、ウォレットの作成などさまざまな事前準備が必要なため、本記事を参考に手続きをすすめてください。

また、海外のマーケットプレイスで英語で取引をするのが不安な場合は、日本のNFTマーケットプレイスで取引に慣れておきましょう。

NFTの作品は少額からでも購入できるため、まずは少額からはじめることをおすすめします。


事前に十分にリサーチしたうえで、NFT取引をはじめてみましょう。
執筆者
ゼロメディア編集部

お金に関するトラブルを抱えると、精神的にやられて苦しくなってしまうことも多いです。そんなお金周りで悩んでいる方向けに、誰にでも分かりやすく情報をまとめることを意識して、日々記事の執筆・編集を行っています。

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