IOST（アイオーエスティー）とは？今後の相場予想と将来性を徹底調査

2018年に誕生したIOST（アイオーエスティー）は、次世代のブロックチェーン技術が注目されている暗号資産（仮想通貨）です。

しかし、いざ購入するとなるとIOSTの値動きや将来性が気になるところでしょう。

そこで今回は、IOSTの特徴・チャート・将来性についてくわしく解説します。

IOSTの購入を検討している人のお役に立つ内容となっているので、ぜひ参考にご覧ください。

記事の後半では、話題の仮想通貨IOSTの購入におすすめの仮想通貨取引所も紹介しますよ。

監修者の紹介

金子 賢司

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。

金子賢司のプロフィール情報

IOST（アイオーエスティー）とは？

IIOSTとは「Internet of Services Token」の略で、シンガポールのIOST財団によって、「クレジットカードと同レベルでブロックチェーン技術を普及させる」ことを目的として2018年に開発された、ブロックチェーンのプラットフォームです。

また、IOSTプラットフォームで使える、独自の仮想通貨の名称でもあります。

格闘家の朝倉未来さんが、IOSTの投資で資産家になったとのニュースも、記憶に新しいのではないでしょうか。

日本の仮想通貨取引所でもIOSTの取り扱いが増えてきており、今後の成長を期待できる仮想通貨として注目されています。

IOSTは、従来の仮想通貨の問題を解決していることから「第3世代のブロックチェーン」とも呼ばれます。

IOST（アイオーエスティー）の基本情報

※2024年7月2日時点の情報

IOST（アイオーエスティー）の4つの特徴

IOSTには、以下の4つの特徴があります。

処理能力が高い独自のコンセンサスアルゴリズム

IOSTのブロックチェーンは、コンセンサスアルゴリズムに独自のPoB（プルーフ・オブ・ビリーバビリティ）を採用しています。

コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産（仮想通貨）の基盤技術となるブロックチェーンがブロックを追加する際のルールとなるコンセンサス（合意）形成を行うアルゴリズム（方法）のこと

DMM Bitcoin:コンセンサスアルゴリズムとは？ブロックチェーンで使われる代表的な種類を解説

ビットコインのコンセンサスアルゴリズムである、PoW（プルーフ・オブ・ワーク）やPoS（プルーフ・オブ・ステーク）といったと他のアルゴリズムと比べて、高い処理能力と分散性を備えているのがPoBの特徴です。

処理能力の高いPoBは特に、仮想通貨の取引が増えてブロック追加に時間がかかり、取引時間が遅延する「スケーラビリティ問題」が起きにくいアルゴリズムとして期待されています。

PoBでは、複数の条件を合わせることでバリデーター（ブロックの承認者）の独り占めを防ぎ、ブロック生成処理を分散させられます。多くのユーザーに処理を分散させれば、自ずと処理速度も早くなるという仕組みです。

発展性を持つJavaScriptを採用

プログラミング言語にJavaScriptを採用しているのも、IOSTの特徴です。

JavaScriptは、ゲームやWEBサイトに多く使われているポピュラーなプログラミング言語で、世界各国のエンジニアが開発に参加しやすく、その発展性に期待されています。

JavaScriptが使われているIOSTのDApps（分散型アプリケーション）は、DAppsの開発が進めば、さらに分散力が高くなり、処理速度の向上やコスト削減に役立てられます。

オープンソースプロジェクトであるIOSTは、開発・改良が活発に行われる仮想通貨です。

イーサリアムとの互換性を計画

2022年３月、IOSTはイーサリアムとの互換性を計画するプロジェクト「Entoroverse（エントロバース）」を発表しました。

IOSTチェーンとイーサリアムチェーンのブリッジにより、アイオーエスティーとイーサリアムの間でトークンの転送などを自由に行えるようになります。

エントロバースのプロジェクトが順調に進めば、アイオーエスティーのエコシステムが普及する足掛かりとなるでしょう。

エントロバースには、イーサリアムとの互換性に加えてWasmの開発や開発者への支援など、さまざまな課題解決が含まれています。

日本企業との関わりが深い

IOSTは、多くの日本企業と提携しています。ブロックチェーン技術普及のために、企業・大学・研究機関と提携して研究・開発を行っているためです。

IOSTと連携している日本の企業・大学・研究機関の一例は、以下のとおりです。

また、アイオーエスティーは、2021年に日本ブロックチェーン協会に加盟しています。IOSTブロックチェーンのさらなる日本での広がりを期待できます。

医療・電力・NFT・教育など、日本のさまざまな分野にアイオーエスティーは参入しているんですね。

【2024年】IOST（アイオーエスティー）のリアルタイムチャートと過去の価格推移

IOSTのリアルタイムチャート

IOSTの過去の価格推移

2018年のローンチから、現在までのチャートを見ると、ローンチ直後に一気に価格が上昇しているのがわかります。

誕生から現在にかけての最高値を記録したのも、ローンチ直後です。この時期は、ちょうど「ビットコインバブル」の時期と重なったことも影響していると考えられます。

2021年には再び価格が上昇し、一時約9円の高値を記録。高値の原因は、イーサリアムの手数料高騰やコロナ禍での金融緩和による影響が大きいと考えられます。

その後、上昇と下落を繰り返しながら全体として価格が下降し、1.2円前後で落ち着いています。

海外サイトによる2024年の価格予想

According to the technical analysis of IOST prices expected in 2024, the minimum cost of IOST will be $$0.0122. The maximum level that the IOST price can reach is $$0.0148. The average trading price is expected around $$0.0125.

IOST Coin Price Prediction 2023 – 2030

2024年1月時点のIOSTの価格は、1IOST＝0.009093USD（約1.7円）となっています。

2024年は全体的に価格上昇に前向きな予想が多く、Potential ROI（潜在的な投資利益率）は現在62.6%で絶好の購入タイミングとなっています。

IOST（アイオーエスティー）の将来性と今後の見通し

これまでのチャートを見ても、「IOSTの価格は今後どうなるの？」「IOSTに将来性はあるの？」と、購入するか迷ってしまいますよね。

ここでは、さまざまな角度からIOSTの将来・今後について考察してみます。

NFT導入増加で日本の需要拡大に期待

NFT分野の開発にも力を入れているIOSTのブロックチェーンは、今後日本での需要拡大が予想されます。

簡単にコピーできてしまうデジタルデータに、ブロックチェーン技術を使うことで、固有の資産価値を与えられるのが特徴です。NFTにより、デジタルデータ売買の新たな市場が形成されました。

実際に、「RIZIN FIGHTING FEDERATION」「TOKENLINK」「tomonity」など、すでに多くの日本企業のNFTマーケットに、アイオーエスティーのブロックチェーンが導入されています。

NFTとともにIOSTのブロックチェーン技術も普及すれば、今後IOSTの価格が上昇する可能性もあるでしょう。

幅広い分野での開発・実用化

仮想通貨・暗号資産などの金融分野だけではなく、幅広い分野で技術開発を行っているIOSTは、今後どんどん実用化されていく可能性があります。

前項で述べたNFTや医療分野、電力取引システムなど、日本でもすでに実用化されている技術が少なくありません。

機能・使い道が多いほど、仮想通貨の価値は高まります。今後、IOSTの技術を用いたサービスが増えれば、注目度が増して価格も上がりやすくなるでしょう。

金融以外の分野にいかに技術を広げられるかが、アイオーエスティーの将来を握るカギとなりそうです。

エントロバースでイーサリアムとエコシステム拡大の可能性

先術したとおり、IOSTは「Entoroverse（エントロバース）」のプロジェクトを発表しています。2022年4月には、「イーサリアムのEVM（イーサリアム仮想マシン）」開発のために、120億円規模のファンドを立ち上げました。

イーサリアム仮想マシンとは、スマートコントラクト展開・実行・管理に必要なイーサリアムネットワークのコンポーネントです。

エントロバースのプロジェクトが順調に進み、IOSTのエコシステムが世界中に拡大すれば、価格高騰も期待できるでしょう。

イーサリアムとの共創が成功するかどうかによって、アイオーエスティーの期待値は変わるということですね。

DAppsの開発プラットフォームについては見通し不明

冒頭で、アイオーエスティーは、JavaScriptを使ったDapps（分散型アプリケーション）の開発が可能であり、エンジニアが開発に参加しやすいのが特徴だと述べました。

しかし、DAppsの開発プラットフォームとして機能しているブロックチェーンは数多くあります。IOST以外のDAppsプラットフォームの例は以下のとおりです。

DAppsの開発プラットフォームには、IOSTよりも時価総額ランキングが上位の仮想通貨がたくさんあります。IOSTのDApps開発には期待したいところですが、競合が多いこともおぼえておきましょう。

Dapps開発に関しては、様子見といったところですね。

IOST（アイオーエスティー）の購入ができる仮想通貨取引所6選

ここでは、IOSTの取引におすすめの日本の仮想通貨取引所6選を紹介します。

Coincheck（コインチェック）

Coincheck（コインチェック）は、国内のアプリダウンロード数No.1※1の大手仮想通貨取引所で、IOSTやビットコインを含めた30種類の仮想通貨を500円から購入できます。

また、CoincheckではIOSTの積立投資ができます。「毎日つみたて」と「月イチつみたて」の2つのコースを選択でき、積立額は月額10,000円（税込）〜からです。

なお、Coincheckでは販売所方式での購入のみ可能であり、取引所でのIOSTの取り扱いはありません。

Coincheckの基本情報ットコインの場合

※2024年7月時点の情報
※1：対象：国内の暗号資産取引アプリ、期間：2019年〜2021年、データ協力：AppTweak｜ビットコイン購入なら仮想通貨取引所 | Coincheck（コインチェック）

Bitpoint（ビットポイント）

Bitpointは、SBIホールディングス傘下の、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。

販売所形式である「BITPOINT」と、取引所形式である「BITPOINT PRO」の両方で、IOSTを取引できます。500円から購入できるので、仮想通貨を少額から購入したい人にもおすすめです。

口座開設手数料・口座管理料・現物取引手数料・暗号資産の出入金手数料など、各種手数料が無料なのも魅力です。

手数料がかからないので、初心者でも赤字リスクを抑え気軽に投資をはじめられます。

Bitpointは、紹介した人は1,000円分、紹介された人は1,500円分の日本円か暗号資産を受け取れる紹介プログラムが用意されています。

Bitpointの基本情報

※2024年7月時点の情報

BitTrade（ビットトレード）

Bittradeは、世界的な仮想通貨取引所Huobiグループが運営する、日本の仮想通貨取引所です。

IOSTを販売所・取引所の両方から購入できます。取引所では2円からIOSTを購入できるので、少額から仮想通貨を始めたい人におすすめです。

サービス開始からハッキングゼロの高いセキュリティーもおすすめポイントです。コールドウォレットで仮想通貨を管理し、24時間システムを監視しています。

口座開設申し込みは最短5分で終わり、最短即日で取引を始められるのもうれしいポイントです。

Bittradeは、WebSocket規格のAPIを提供しており、レスポンスが早いのも魅力です。

Bittradeの基本情報

※2024年7月時点の情報

OKCoin Japan（オーケーコインジャパン）

OKCoin Japanは、中国3大仮想通貨取引所の1つである、オーケーグループの仮想通貨取引所です。

販売所・取引所ともにIOSTの取引が可能で、販売所なら取引手数料がかかりません。IOSTのステーキングも可能です。

OKCoin Japanの仮想通貨は、100％コールドウォレット管理で2段階認証なども取り入れているので、セキュリティ面での安心感も高いです。

コツコツ暗号資産を購入したい人や、リスクを分散させたい人に最適です。

OKCoin Japanの基本情報

※2024年7月時点の情報

DMM Bitcoin

DMM Bitcoinでは、IOSTのレバレッジ取引ができます。証拠金の2倍の取引ができるので、手持ちの資金よりも大きな金額を運用したい人におすすめです。

取引システムアプリが使いやすいのも、DMM Bitcoinのおすすめポイントです。初めての暗号資産の購入から、本格的な運用までスマホ１つで行えます。

口座申し込みから最短30分で取引をスタートできるスピーディーさもうれしいポイントです。※1

DMM Bitcoinは365日対応サポートを行っています。LINEやお問い合わせフォームから気軽に質問できるので、暗号資産初心者でも安心ですよ。

DMM Bitcoinの基本情報

※2024年7月時点の情報
※1最短手続きで本人認証が完結した場合の申込完了から登録審査完了までの時間。当社休業日や申込内容等に不備があった場合は除く。

IOST（アイオーエスティー）よくある質問

まとめ

今回は、仮想通貨（暗号資産）の1つである「IOST（アイオーエスティー）」についてくわしく解説しました。

独自のPoBを用いたコンセンサスアルゴリズムや、JavaScript採用のプログラミング言語などがアイオーエスティーの特徴です。

イーサリアムとの互換性などを計画する「エントロバース」や日本企業への広がりなど、将来性を感じられる要素が多分にあります。

2024年現在のIOST価格は低迷していますが、今後高騰する可能性を秘めているといえるでしょう。

仮想通貨の購入は、仮想通貨取引所での口座開設が必須です。自分に合った仮想通貨取引所で口座を開設しておきましょう。